同窓会

土曜日は、前の会社の同期達と、お世話になった人を囲んでの同窓会だった。はゆまが幹事をやらせてもらった。前の会社は、会社自体にはろくな思い出がない。「クズ、死ね」を句読点 のように上から言われまくっていたし、直属の上司の体臭があまりにもきつく、あんまりひどいから、上司が席を離れた隙にファブリーズ丸々一本、椅子にぶっかけたりしてたら、何故か居心地が悪くなって転職したのだった。

が、同年代の仲間は、会社とは別でやっぱりいいものだ。みな氷河期世代で、人生の門口で社会から「お前はいらん」と邪険にされた年代だが、それだけに団結力はあった、たぶん。いい年して公園で花火の打ち合いをしたり、旅行に行って出し物を出し合ったり、とにかく遊びまくってたような気がする。

それから幾年月。ハードな仕事だし、あほで間抜けな経営陣の都合で会社名も組織名もコロコロ変わり大変だったと思うが、誰一人体も心も壊すことなく立派に勤め上げているのはすごいと思う。人生は果てしのない孤独な遠泳みたいなもんだから、立派に働く同期とか同級生と時々会うのは、波間にたくましく泳いでる仲間の姿が見える感じで安心する。それで自分の位置が確認できるのだ。どうやら、潮目から外れているのは、はゆまだけみたいだな。

体調を崩されていた、お世話になった方も幸い持ちかえし、随分元気になっていた。みんなに囲まれ嬉しそうだったのが、はゆまにも嬉しかった。お粗末な幹事ぶりだったと思うが、たまに人間関係の弦を張り直す作業をするのはいいものだ。また、やろうっと。

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黒澤はゆま

Author:黒澤はゆま
歴史小説家。はゆまは古語で「早馬」「報せ」の意味。小説のことや歴史のこと、また日々の徒然のことを、「報せ」ていこうと思います。三国志を舞台にした小説「花武担」連載中。

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