板橋雑記

板橋雑記を読了。

明末・清初の動乱の時代を生きた、余懐が、明が滅びた後、妓女達との青春を振り返り書いた随筆だ。往時の南京秦淮の妓楼の賑わいや、列伝形式で描かれた名妓たちの艶姿に、滅びた前王朝への限りない思慕・哀切が重ねられている……と評価されている。

が、訳文のせいか、地の文がもともと悪かったのか、正直面白くない。明末の風俗を知るという点では役にたったが、要は、かつての高級官僚が、守れなかった国や女たちを、メソメソ・グダグダ振り返っているだけのことなので、しょうもないといえば実にしょうもないのだ。

名妓たちのエピソードも、一部をのぞけば、たわいないものばかりだし、余懐の友人たちの行状も、風流を感じるというよりは、単なる堕落にしかみえなかった。支配階級の人間がこんなに遊びまくってたらそりゃ国は滅びるだろう。

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三国志連載小説
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黒澤はゆま

Author:黒澤はゆま
歴史小説家。はゆまは古語で「早馬」「報せ」の意味。小説のことや歴史のこと、また日々の徒然のことを、「報せ」ていこうと思います。三国志を舞台にした小説「花武担」連載中。

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