壮行会

先々日は、行き着けのバーのバーテンダーさんの壮行会。映画留学で海外に行くらしい。

最近、時世か、海外に旅立つ人を見送ることが多い。少しさびしいが、若い人が才能を生かして、世界にチャレンジするのはめでたいことだ。クロサワ とかオヅに匹敵するような立派な監督になって戻ってきてほしい。

バーのなかは満員で、みんなに慕われていたバーテンダーだったことがわかる。上映会もあった。短編だが、劇中の広河原の松上げ火 祭りの映像には魅了された。なんでも、京都からバスで90分かかる秘境の祭りだそうで、日本は本当に広大な奥行きを持った国だ。最 初のバスの映像が胎内回帰を連想させたため、無数の火が巨大な松明の上に投げ入れられる、土俗的、幻想的な映像に、先祖帰りしたような気持ちにさ せられ、トリップしそうだった。

上映会後、最近通えてなかったので、常連の人と「おひさです」と挨拶しつつ、バーテンダーさんに激励の言葉をかける。見知らぬ土地へ行く不安をこ ぼしつつも、嬉しそうだった。大体こういうのは、希望や野心に顔を血膨れさせている方が危ない。気負わず、てらわず、静かに、穏やかに、闘争心を 燃やしている感じが、かえって頼もしかった。これならきっとやり遂げてくれることだろう。どんな映画が生まれるか楽しみだ。

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黒澤はゆま

Author:黒澤はゆま
歴史小説家。はゆまは古語で「早馬」「報せ」の意味。小説のことや歴史のこと、また日々の徒然のことを、「報せ」ていこうと思います。三国志を舞台にした小説「花武担」連載中。

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