花もて語れ

朗読漫画、花もて語れの五、六巻が出ていることに気づいてなかった。慌てて、ジュンク堂に買いに行く。

ビックコミックスピリッツに掲載誌がうつった影響か、しもぶくれで冴えない女の子のはずだった、ハナちゃんの萌え化が進んでいるのが気になる。朗読を通じて、自信と洗練された女らしさを身につけてきたという表現なのかもしれないが、顔の輪郭は高須クリニックでもいかなきゃ変わらないだろう。

ただ、この作者は相変わらず上手い。一枚絵の美しさではなく、漫画的表現が素晴らしく上手いのだ。五巻で太宰治の黄金風景を読んでるときに、ハナちゃんがやや見返りながら、「一生おぼえております」と女中の台詞をいう大ゴマは鳥肌がたった。セクシーボイスアンドロボ一巻のサーカスの少女と並んで、漫画の「二大流し目女の子表現」に勝手にランキングしておきたい。

今後は、折口先生への恋心を通じて、複雑になったハナちゃんと、満理子の友情の行方が描かれていくのだろうが、若干心配。作者が凄くよい人そうなので、そういったどろどろとした関係が上手く書けるのだろうかと思うのだ。変に綺麗にまとめようとすると、作品のスケールは小さくなってしまうだろう。朗読漫画ということで仕方ないのかもしれないが、ハナちゃんと真理子の思いのぶつかり合いが、あまりにも太宰や宮澤賢治など他の作品に仮託されているのも気になるところ。

まぁ、なんにせよ、今連載中の漫画のなかで、一番好きな作品なので、今後の展開を楽しみにしておきたい。

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黒澤はゆま

Author:黒澤はゆま
歴史小説家。はゆまは古語で「早馬」「報せ」の意味。小説のことや歴史のこと、また日々の徒然のことを、「報せ」ていこうと思います。三国志を舞台にした小説「花武担」連載中。

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