「ホテルハイビスカス」

映画「ホテルハイビスカス」を見ました。監督の中江裕司が以前撮った「ナビィの恋」も大好きでしたが、この作品もよかった。

もともと宮崎出身のはゆまは、南国ものの映画を見ると、ほっとした気持ちになります。特に沖縄と宮崎は、「テゲテゲ」大概大概という方言が共通なように、気質的に似通っているところがあるせいか、沖縄を舞台にした映画は全てはゆまを故郷に帰ったような気持ちにさせてくれるのです。

抑揚の少ない間延びした沖縄言葉を聞いていると、子供のころ、さっぱり分からなかったおじいちゃん、おばあちゃんの諸県弁を思い出し、とにかく懐かしかった。暑さや湿気を防ぐため、土間から高く差し上げた板間も、はゆまの田舎ではよく見る部屋の構成でした。黒潮の運んだ文化なのでしょうね。

何度も洗って色あせたキャラクターもののシャツ、駄菓子屋のベンチで吸うチューペット(宮崎ではパンちゃんという名でした)、子供たちだけでの藪を分け入っての大冒険、地平線からもくもく沸き起こる輪郭のはっきりした入道雲、なぜか飼っている山羊、そして木の精霊、お盆に帰ってくる先祖の霊達。全てはゆまが子供のころ、宮崎の田舎で囲まれていた世界でした。

ただ、たった一つ違うのは、劇中、時折聞こえてくる銃弾の音や、ジェット機の轟音。主人公の女の子、美恵子がそれらの音に一切反応しないことから、かえって基地の島という悲劇性が強調されています。元気で無邪気な女の子にとっても当たり前の日常の音でしかないのかと。

ミリオタも入っているはゆまにとって、オスプレイにまつわるごたごたは安易に反対派に与しがたいものがあるのですが、沖縄の人達が日本の安全保障のために、血を流しているのも事実。デージ(大事)、デージ(大事)が口癖で、はちゃめちゃにおかしかった沖縄出身の中学校のときの友人を思い出すにつけ、同根の友人達の肩の荷を少しでも軽くしてやるために、何か出来ないか考えずにはいられないのでした。

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黒澤はゆま

Author:黒澤はゆま
歴史小説家。はゆまは古語で「早馬」「報せ」の意味。小説のことや歴史のこと、また日々の徒然のことを、「報せ」ていこうと思います。三国志を舞台にした小説「花武担」連載中。

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