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「カクテル」「ハックフィンの大冒険」

そろそろ部屋が本で手狭になってきた。12月か1月くらいに思い切って引っ越そうと思う。不動産屋に行って、3LDKで58平米、猫OKのマンションを紹介してもらった。実際に物件も見に行って、大家さん側で特に問題なければ、もう決めてしまうつもり。これでようやく人も呼べるし、書斎も作ることが出来る。家具も、あれ買って、これ買ってとわくわくしてきた。

不動産屋さんから帰ってきてから、映画を二本見る。一本目はトムクルーズ主演のカクテル。1988年の映画で、30代のはゆまには、当時の根拠のない楽観主義が何だかむずがゆい。興行成績の割りに、ゴールデンラズベリー賞に作品賞と脚本賞で選ばれたりもして、単なるアイドル映画として扱われることが多いということだったが、見てみると、うん、アイドル映画だった。

ほぼ同時期の1989年、勝新太郎が自ら監督した「座頭市」が勝新太郎のグラビアビデオだったように、これもトムクルーズのグラビアビデオだったといってよいだろう。でも、そういったところに目をつぶったら、ちゃんと青春映画の王道は踏んでいて、そんなに悪くない。エリザベス・シューも可愛かったし。ただ、ど派手なフレアバーテンディングで出来るカクテルがことごとくまずそうに見えるのは何とかならなかったのか。

二本目は「ハックフィンの大冒険」まだ子役だったころのイライジャウッドが妖精のように可愛らしく、特に少女に扮装するシーンでは本物にしか見えないほど。美形すぎてハックにはミスマッチかもと一瞬思ったが、悪戯っぽく口の端をあげる表情は、ちゃんと小憎らしくて、野生児のハックになっていました。

ディズニー配給のため、原作の毒や深さはことごとく漂白されてしまっていたが、1時間40分の映画としては仕方なかったのかもしれない。それなりに、ワクワクどきどきしながら楽しめました。原作でも無駄としか思えなかったトムソーヤのくだりを全面カットしたのもGOOD。ただ、ジム役のコートニー・B・ヴァンスが、ダウンタウンでYO,YO,言っているイケてるラッパーにしか見えず、奴隷の悲哀を微塵も感じることが出来なかったのが、惜しいところ。

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黒澤はゆま

Author:黒澤はゆま
歴史小説家。はゆまは古語で「早馬」「報せ」の意味。小説のことや歴史のこと、また日々の徒然のことを、「報せ」ていこうと思います。三国志を舞台にした小説「花武担」連載中。

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