ブーチン

愛猫ブーチンが今日虹の橋を渡りました。

1月に体調崩したときは生還してくれたけど、今回は頑なに食事をとらず、輸液にも頑として抵抗する姿勢に何というか凛とした決意のようなものを感じました。「ごめんね。あなたの事は大好きだけど、僕はもう行かなきゃいけないの」といった。

思えば長居公園で自分から迎えのタクシーに乗り込むような勢いでキャリーボックスに入ってきたときから、そうした果断さを感じさせる猫でした。小説も二作目が決まり、迂闊な下僕が何とか人がましくやっていけそうになったことを見届けたすえに、彼は行くべき場所に旅だってしまったのかもしれません。「これで安心。じゃぁ僕は行くね。虹を越えた向こうで待っているから」

聡明で優しくて、誰かが泣いたりすると、膝に頭を摺り寄せ、必死で慰めようとする猫でした。長居公園で、三人兄弟と一緒に捨てられ、人生(猫生?)の初っ端から人間の都合に振り回されていながら、人に対して信じられないくらい寛容な猫でした。

ちょっと鼻づまりのハスキーな鳴き声、品が良い柄とは決して言えないけど秀麗な顔立ち、弾む毬のような自由さ、伸びやかな美しい姿態。

こうしてPCに向かっていても、今にも書斎の戸を体当たりであけ、足に優しく爪をたて、膝に飛び乗って来るのでは。そう思えてなりません。

今晩は一晩一緒に過ごし、明日荼毘にふします。
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三国志連載小説
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プロフィール

黒澤はゆま

Author:黒澤はゆま
歴史小説家。はゆまは古語で「早馬」「報せ」の意味。小説のことや歴史のこと、また日々の徒然のことを、「報せ」ていこうと思います。三国志を舞台にした小説「花武担」連載中。

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