マレーシア

先週、一週間出張でマレーシアに行って来た。

10月のクアラルンプールは雨期。突然降ってくるスコールをのぞけば、涼しく、雨が降ったあとなどはかすかに秋の気配さえ感じるほどで、一年で最も過ごしやすい季節だ。こうした気候が、東南アジアのなかでは異色な落ち着いて静かな国の佇まいを形作ったのかもしれない。

一緒に働いた華僑の同僚達も、明・清時代にこの地にやってきた先祖の姓を忘れず、名刺に漢字を入れているほどだが、気質は混血を重ねてエキゾチックになった顔立ちとともに、本土の仲間達とはまるで違う。物静かで淡々と仕事を進めていく感じ。

おかげさまでプロジェクトは順調で、これといったトラブルもなく無事納品することが出来た。タイ・シンガポール・香港・中国・オーストラリアと、色々な国の人たちと仕事してきたが、一番楽だったかもしれない。つうか日本よりも楽。

お仕事のあとは、楽しいお食事。
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たっぷりつまった蟹の身に、東南アジアでは珍しい甘辛くこくのあるタレを搦めて食べる。蟹を食べると無口になるのは万国共通。色々な肌色の人たちが口をつぐんで一生懸命、蟹の分厚い殻に金槌を叩きつける様は面白かった。

奥に写ってるのはサティと呼ばれる豚の串焼き。ピーナッツベースのタレをつける。こちらもピーナッツの風味が効いて、なかなかに美味しい。

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お店を出ると変な匂いが漂っていた。見るとドリアン屋台。元気いっぱいのドリアン親父が威勢よく呼び込みして、人だかりが出来ていた。一つ二十リンギット(600円)となかなかに高く、酒も入った後だったが、ドリアン親父が「かまうもんか。ビールくらい何だ」と言ってきたので買うことにした。

種のまわりにベタベタと少し黄みがかった白い果肉がまつわりついているのを、歯でこそぎなから食べる。初めてだったが案外口に入れると匂いは気にならない。クリームチーズとバニラを和えたような濃厚な甘さで、ついつい顎がゆるみ、奥歯が溶けてしまいそう。果物の王様という異名もなるほどの美味しさだった。

ちなみに先に「酒も入った後だったが」と書いたのは、ドリアンとお酒は食い合わせが悪く下手したら死ぬと言われているため。ただ、日本に帰ってよく調べてみると、これはほとんど都市伝説で悪酔いはするものの、死ぬまでには至るケースはほとんどないとのこと。ちゃんとソースに当たるって大事だね。

最後の写真は、最終日オープンテラスのレストランでシーフードヌードルすすってたら「なんかくれよー」と寄ってきた猫ちゃん。つみれあげたら喜んでがっついてた。トラとなづけてやることにした。

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また、帰ってくるからそれまで元気でね、トラ。

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プロフィール

黒澤はゆま

Author:黒澤はゆま
歴史小説家。はゆまは古語で「早馬」「報せ」の意味。小説のことや歴史のこと、また日々の徒然のことを、「報せ」ていこうと思います。三国志を舞台にした小説「花武担」連載中。

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