作家になるには

尊敬している友人から電話があった。

「どないよ~作家になってから生活変わった?」

変わりません。何一つ変わってません。

相変わらずタイの工場からは夜泣きの電話がかかってくるし、海外行きたくないって言ってるのにマレーシア出張行かされそうだし、ブーチンは朝夕きっちり二回フンをする。

カルモチン飲み過ぎて曖昧な不安とか口走ることもなければ、芸者に玉川上水に引きずり込まれることもなさそうだし、4歳のときにジャングルジムから落ちたときの傷がコンプレックスで女性に積極的になれない山本卓也(22)君に「ソープにいけー」と絶叫したりもしない。

作家らしいことは何一つやってません。

とはいえ、プロデビューしてから一ヶ月以上たったことだし、作家(自分の書いたものに世間が金を払ってくれる)になるには、どんな方法があるか、自分なりにまとめてみた。

1)出版社系の新人賞
(地方自治体がやるやつは駄目。デビューできません)

2)自費出版

3)持込み

4)著作権エージェント

5)電子書籍

現状だと、この5つくらいだろう。1)~4)は、入り口はどうあれ出版社から取次を経て、本屋に物が並ぶという点については同じだ。

一番オーソドックスなのは1)だろうが、狭き門だし、新人賞ごとの相性がある。つまりじゃんけんみたいなものでどんなに最高のチョキを出しても、むこうがグーだったら絶対落ちるのだ。そのため、第一選考で落ちた作品が、同人誌に出したら芥川賞にてなことも起きうるし起きてきた。落ちても気にしないでいい。でも、通ったらあとは一番楽だと思う。箔がつくし、編集者さんもリスクをとりやすい。まずはここを目指すのが一番いいんじゃないかな。

2)は軽んじられがちだが、たとえば内田康夫さんや、さおだけ屋の山田真哉さんはこのコースから作家デビューしている。出版後の営業は大変だろうが、そう馬鹿にしたもんでもない。自分で本屋めぐりする根性があり、営業トークに自信ありならやってみる価値はある。

3)は漫画と違い、ほとんど門前払いなのが現状。まぁ、作家になりたい人なんていくらでもいるしいちいちまともにとりあってもいられないもんね。社長の娘婿とか、女社長の若ツバメとか強力なコネがあるなら別だが、そうでないならまず無理と思ってもらってよいと思う。

4)はゆまはこのルートから。欧米では一般的だけど、まだ日本ではそんなにメジャーじゃない著作権エージェントという会社だが、2013年現在、はゆまの所属するアップルシードエージェンシーさんはじめ数社存在する。お金はかかるが、応募したら確実にエージェントさんに読んでもらえるという点は心強い。その後のケア・フォローも手厚いしね。はゆま的には一番おすすめのルートだ。

最後は一番簡単な5)。なにせアップしたらいいんだから。だが、たとえばブクログのパブーだと作品数は三万点ある。どうやってぬきんでたらいいだろうか。少なくともはゆまにはプロモーションの方法が思いつかない。今後本は電子書籍に完全に移行していくという話もあるが、たぶんそうはならないと思う。大体OA化が叫ばれていた時、オフィスはペーパーレスになるといわれたが、ちっともそうはならなず、相変わらず職場には紙があふれたままだ。新しいメディアと古いメディアは相互補完的な関係のまま、共存していくと思う。

何にせよ、結局はご縁だと思う。その作品に思い入れがあって、絶対に世に出すべきと思うなら一の矢であきらめず、二の矢、三の矢とどんどん放っていくべきだ。そうすれば、その作品に本当に力があれば縁を自分で手繰り寄せて、勝手に市場に出て行く。

とまぁ色々言ったけど、はゆまも駆け出しなんで、話半分に参考にしてください。皆様ご健筆を。

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三国志連載小説
花武担 花武担
プロフィール

黒澤はゆま

Author:黒澤はゆま
歴史小説家。はゆまは古語で「早馬」「報せ」の意味。小説のことや歴史のこと、また日々の徒然のことを、「報せ」ていこうと思います。三国志を舞台にした小説「花武担」連載中。

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